教職員から |  2014/02/17


  Respect, and Good Bye, Sakuma san.

 本学卒業生でミュージシャン、音楽プロデューサーの佐久間正英(45H)さんが、1月16日にお亡くなりになりました。慎んで哀悼の意を示させていただきます。 佐久間さんは本学の人文学部人間関係学科(改組のため現在は消滅)で学び、卒業後、日本のプログレッシヴロックの伝説的なバンド、四人囃子のベーシストとして活躍、その後も黎明期のテクノポップの先駆的バンドであった、プラスチックスのメンバーとして活躍しました。

 またミュージシャンとしての活動のみならず、The Blue HeartsやBOØWY、GLAY、L'Arc〜en〜Cielなど、多くのロックバンドやアーティストのプロデュースにその手腕をふるわれました。

 本学一期生であった早川義夫さん(元ジャックス)とのユニットCes Chiensでは、玄人を唸らせるライヴ活動を各地で展開されました。このユニットは2002年の本学の大学祭に野々村文宏ゼミの学生たちによって招かれ、A棟前に組まれたメインステージでコンサートを行いました。

 近年は一日一曲をネットで発表する試み(千夜を超えた「おやすみ音楽」)や、ご自身のブログで音楽業界の諸問題、若手ミュージシャンの困難などを明確に語る投稿(「音楽家が音楽を諦める時」)など多方面にわたって刺激を発信しつづけるクリエイターとして、SNSやtwitterなどに広がるネットの水面にも静かな波紋を巻き起こしていました。

 2013年8月、ブログでのGood Bye Worldと題する投稿で、スキルスがんの末期であることを明かされましたが、闘病中もSNSに近況をつづりながら、Last Daysというご自身の最後のアルバム制作やライヴなどの活動に積極的にうちこんでおられました。

 昨年10月中旬、シカゴ大学で開かれた日本文学の学会(AJLS)では早川義夫さんやシカゴ大学のマイケル・ボーダッシュ教授、本学教員上野俊哉と基調講演のパネリストとして登壇し、和光大学のキャンパスやかつての人間関係学科の雰囲気のこともふりかえり、あわせてライヴを行いました。このライヴの様子は最近NHKの番組(「ハロー・グッバイの日々〜音楽プロデューサー佐久間正英の挑戦〜 (NHK総合)」)でも放映されました。  

 和光大学が「とんがった」アーティストやクリエイター、ちょっと変わった表現者を輩出してきた大学として知られることになったのも、こうしたリスペクトにあたいする先輩たちの活動や仕事のおかげです。別の次元に超越(トランセンド)された佐久間さんにたいし、学生教職員一同、今後もこうした気風や営みに恥じないスピリットを忘れずに追求していくことを新たに心に刻み、心からのお悔やみを申し上げ、お別れのご挨拶といたします。

上野俊哉(和光大学総合文化学科教員)


参考リンク
http://lucian.uchicago.edu/blogs/ajls2013/2013/10/15/sakuma-masahide-the-renaissance-man-of-j-rock/#more-353

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