学生たちの活躍 |  2013/08/22


高橋ゼミ(映像研究)から、7月26日(金)に和光大学で行われた野外上映会『NIGHT of GRIM』の活動報告が届きましたので、ご紹介します。

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▲野外上映会風景とUstream撮影中の様子

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三年前の八月に『ペルシャ猫を誰も知らない』という映画を観た。

映画の舞台はイラクの首都テヘラン。
イラクでは今もまだ西洋文化への規制が厳しく、音楽や演劇などの表現活動はイスラム文化指導省という省庁により、それがイスラム的か、イスラム的でないかを厳しく審査されている。

だが、近年のインターネットの普及により、若者達は、「イスラム的ではない」音楽を知ってしまった。イスラム的ではない音楽に心酔してしまった若者達により、数々のバンドが結成されたが、当然、その練習すらも非合法なわけで、あるメタルバンドは田舎の牛小屋で、あるヒップホップグループはビルの建築現場で、あるロックバンドは雑居ビルの屋上に勝手に建てた掘っ立て小屋で、ガサ入れの恐怖に震えながら、コソコソと練習している。

日本人の僕にとって、こういった文化は少なからず衝撃的だった。「イスラム的」というのが どういうものなのかとか、はたまた、それが重んじられる背景についてとか、そういうことについて、僕は何も知らないし、異国の文化を自分の国の文化と比較して、それを良いとか悪いとか言う事はしないし、したくない。

七月、和光大学で高橋ゼミが野外上映会を企画した。
『NIGHT of GRIM』
A棟前広場で宣伝、広報活動をしていたUstream crewに、研究室で直前まで手直しの編集に苦しむ学生、会場の設営、模擬店の準備に没頭するスタッフを三年前に観た映画の出演者達と重ね合わせていた。なにもかもがD.I.Yであり、最高気温が体温を超える点は鶴川もテヘランも大して違いはない。たまたま僕たちのムハンマドはクロサワで、映画をつくるってことは神聖な信仰のようなものであり、いつだって信仰は命がけだ。アッサラーム・アライクム。

映画の劇中には出て来なかったが、今後、イラクの同世代の映画監督とかも出て来るんだろう。もう出て来ていて、僕が知らないだけかもしれんが。

でも凄いね。
『タクシー・ドライバー』と『トレインスポッティング』と『仁義なき戦い/広島死闘篇』、スパイク・リーとロマン・ポランスキーと勅使河原宏を時系列も無く、いっぺんに観る奴が吐き出す映画って、一体どんな事になるんだろう。

凄く観てみたい。
そして出来ることなら、同じ世代を歩む彼らに僕たちの作品も観て欲しい。
カメラをアラーと仰ぎ、脚本をコーランとし、撮影という礼拝に通う僕たち高橋ゼミの上映会が来年二月十一日にあります。会場は「なかのZERO」。サブカルチャーの聖地(メッカ)を巡礼したついでに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

映画も先人の古から転がり続けて現代へと引き継がれてきた歴史。
過去と現在そして未来と繋がる点と点の線上で可能性、希望は次世代へと必然的に移っていく時の流れの中で先入観、固定概念なんかに囚われず、情報で頭でっかちになる前に、一期一会の素晴らしい世の中で人【心】自体が豊かになれば未来【映画】はもっと面白くなるはずだし、最高だなと思います。
総合文化学科3年 村上寿弥

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▲準備中の様子
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高橋ゼミの集大成である自主制作映画上映会は、2014年2月11日(祝・火) 「なかのZERO」で行われるそうです。みなさまぜひ、足をお運びください!

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