教職員から |  2013/06/10


朝日新聞5月31日付「働く」面での連載「就活のかたち」で、竹信ゼミの4年生の就活体験が紹介されました。
竹信先生のコメントにてご紹介します。
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情報サイト頼みの就活に疲れ果て、自分は何を目指して生きていき‎たいのかという原点に帰っての就職先探しへと方向転換したことが成果を上げたという伊沢知之記者の記事です。大手や有名企業を狙って情報サイトを検索し、できる限りたくさん‎のエントリーシートを送りまくるという就活は、ある意味「他人がうらやむ就職」を目指す他人指向の面があります。そうではなく、自分の人生の価値にもとづいて、情報サイトの外の企業も視野に入れていった就活は、「小さな実験大学」として出発した和光大学らしい就活といえるのかもしれません。‎

私が担当する「現代社会と労働A」の授業では、そうした仕事選びを考える一助として、‎ブラック企業とは何か、どのようにして見分けるのか、もしそんな企業にあたってしまったら、どう対応すべきなのかについても学んでもらっています。たとえ就職できたとしても、‎働き続けられないような企業に入ってしまうのでは意味がないからです。この春卒業したゼミ生の中にも、「関心がある業界」と「ブラックではない働き方」のクロスポイントに絞って会社選びをし、中堅企業ですが、納得の行く会社選びに成功した例があります。‎

私は最近、新聞各紙で大きく取り上げられたDVD「ブラック企業にご用心!」(土屋トカ‎チ監督http://www.parc-jp.org/video/sakuhin/black.html)にも出演し、ブラック企業の文化的な土壌についてコメントを寄せました。これも、学生のみなさんに、広くその実態を知ってもらうことこそが実りある仕事選びへの一歩だと考えたからです。関心のある方は、ぜひ、このDVDも見てください。‎

ただ「会社に入れてもらう」ことだけを目指すのではなく、自分の人生にとって仕事とは何か、壊されずに働くとは何か、働きやすい職場づくりにはどうすればいいのかを、みんなで一緒に考えていきましょう。

竹信三恵子(現代社会学科)

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