学長のコトバ |  2012/03/16


3月11日の体験から卒業生へ

学長 伊東達夫
3.11という言い方をあまり好みません。形式的で、シンボリックと思います。

2011年3月11日から1年が経ちました。
この間のことは、日本人が、そして世界中の人々が
見たり聞いたりしたことの通りだと思います。
ただし、それぞれの現実は多少の違いがあることは認めなければなりません。
私は東京に住んでいます。その現実から逃れることはできません。
それを互いに認めたうえで語り合わないと溝が深まるばかりです。
昨年10月のこのブログで、私は、同時代人として、
この体験を大切に心に刻み合いましょう、と言いました。
そして、今は、この体験を自分のこれからの長い人生という歩みにどのように重ねるか。
在校生諸君は、まだ少し時間があります。
勉学の中で、就活の中で、友だちとの対話の中で少しでもこの体験を活かした、
人生への道が開けるかもしれません。
それに引き替え卒業生の諸君は社会のなかで生を営みながら前を向かねばなりません。
社会人という役割を分担することの重みに耐えることは大きな荷物でしょう。
でも、その荷物の中にこそ、3月11日の体験を重ねていくヒントがあるかもしれません。
そのヒントが発見できるかは、これから皆さんがどのような道を歩むかにかかっています。

昨年は卒業証書授与をおこなうことができませんでした。
今年は3月19日、皆さんにお会いすることができます。
私の言葉は「まっすぐ前に」です。
「まっすぐ前を見て行く」、「自分に正直に生きる」ことです。
簡単な言葉ですが、その実践はなかなか難儀です。
でも「まっすぐ前に」。

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