公開講座 |  2010/11/26


オープン・カレッジぱいでいあで「ハイデガー、『存在と時間』を読む」を担当する石川輝吉先生が、『ニーチェはこう考えた』(ちくまプリマー新書、定価780円+税)を出版されました。石川先生は少しでも哲学を身近なものにするよう、「読みあい」、「考え合う」講座を目指して講座を行っています。
08年からスタートした講座は年々受講生数が増えていて、お互いレジュメ発表を行いながら内容を深め合う講座は受講生からも大変好評です。
2011年度もオープン・カレッジぱいでいあでは石川先生の講座(5月よりスタート)を予定しています。本を読んで興味をもたれた方、春から始めてみませんか。

石川先生からメッセージをいただきましたので、掲載します。

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ニーチェはいつでも注目される哲学者です。いまは「熱くてグサリとくる〈言葉〉の哲学者」というイメージがあるようです。このイメージはニーチェ の「言葉」の特徴ですが、ニーチェのいちばんの魅力はその「哲学」にあります。この「哲学」があってこそのニーチェの「言葉」。そういう思いでこ の本を書きました。
さて、このニーチェの「哲学」の魅力はなにか。一言で言って、「うじうじした小さな人間のための哲学」と言いたいです。
もちろん、うじうじした小さな人間、という種類の人がいるわけではありません。わたしたちは、うまくいっていないとき、うじうじします。くよくよ もします。そんな苦しい状態のとき、ニーチェの「哲学」は役に立つ。そういう意味で、「うじうじした小さな人間のための哲学」というキーワードか らニーチェを読み、解説してみました。
ニーチェ自身も、うじうじしてやさぐれた経験があったようです。そして、自分自身で考えながら、うじうじをなんとかする方法を考え、そういう苦し い自分から抜け出そうとしたようです。そんなニーチェ自身の歩みと合わせて、ニーチェの「哲学」の醍醐味を読者のみなさんに味わっていただきたい です。

石川 輝吉


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