卒業生の近況 |  2010/03/09


昨年、世界的な現代音楽の作曲コンクール「武満徹作曲賞(審査員:ヘルムート・ラッヘンマン)」
で第2位の栄誉に輝いた山本さんが、
日本作曲家協議会の作曲賞コンクールの本選会へ進出しました。
本選会は3月20日(土)17時(16時半開場)から
「トッパンホール」(地下鉄丸の内線、後楽園駅下車徒歩10分)で開かれます。

本選出場曲のタイトルは「半径50m」。
和光大学の空間をきっかけに産み出された作品とのことです。
和光大学の一断面を現代音楽で表現すると、、、ということでしょうか。
時間の都合がつく方はぜひ本選を聴きに行ってみてください。

チラシ⇒PDF(934KB)
山本さんご本人からのコメントもいただきましたので併せてご紹介します。

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近年の私の作品において目下の課題は、
「私から作られる音楽が所謂、『音楽』というものの一属性に陥らないこと」。
何とか新しい形で表現を出来ないものかと日々、もがいています。
そういった意味で、時に「音楽」という範疇から片足を(或いは両足?)を外に出す
私の作品はいつも批判の的となることが多いのですが、
今回は更にこの考えを進め、私の音楽を私自身が積極的に浸蝕するという作業を施しています。
 
この発想は和光大学の(厳密にはその部室棟の、更にはJazz研の活きの良い学生達の...)
振る舞いがお手本となりました。

組織化された社会にいる私達は通常、規律の中に自由を求める努力をしますが、
部室棟にちらちらする人々や"Jazz"のスタイルというものは、どうやらその真逆のようです。

私はその発想と共に、自分の書く作品をこの愛すべき人々の作る通常「雑音」と
呼ばれるものを、「楽音」...というより『ユニークな音色』と捉え、
積極的に作品へ取り込みました。
それも相反するものでなく、分かち難いものとして、
そして次第に一般的に「音楽」と認識されるものとは異なる方向へと
それは向かっていきます。

また、この作品で用いるある楽器(装置)の製作を
和光大学の演劇研究会のメンバーに依頼しました。
このタイトルが示すものは、私が日々作曲をしている部室棟からのおよその可聴域であり、
またこうした経緯の上から、この「もがいた軌跡」を和光大学とその学生達に
捧げたいと思っております。

yamamoto.jpg
▲本選への進出を決めた山本和智さん

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★この情報は、総合文化学科の小関和弘先生から寄せられました。

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