教職員から |  2009/07/29


本学のサバティカル研修制度を利用して、現在マレーシアで研究を行っている加藤巌先生(専門は世界の貧困問題、国際経済学)からEメールが届きましたので、ご紹介します。
 
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こんにちは。経済学科の加藤巌です。
いま、私はマレーシア国立サバ大学において客員教授を務めています。2009年4月に家族揃って、サバ大学のあるボルネオ島北部のサバ州コタキナバル市にやって来ました。今日から少しずつマレーシアのこと、ボルネオ島のこと、現地の暮らしなどをご紹介していきましょう。
 
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▲ボルネオ島コタキナバル市内。
 ボルネオ島は世界で3番目に大きな島です。この島はマレー領とインドネシア領、さらにブルネイ王国に分割されています。つまり、島の中に国境線が引かれているわけです。
 
全島は熱帯雨林のジャングルにおおわれ、数多くの動植物が生息しています。ボルネオ固有のゾウ(アフリカゾウより小さいです)やオランウータン(マレー語で「森の人」を意味します)、鼻の長いテングザル、美しい冠を持つ鳥のホーンビル、巨大なアリゲーター(ワニ)などに出会うことができます。
 
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▲オランウータンの子ども。
 
植物では世界最大の花である「ラフレシア」や昆虫を食べてしまう「ウツボカズラ」などを見ることができます。
 
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▲食虫植物ウツボカズラ。
 
また、サバ州には東南アジアで一番高いキナバル山(4,095m)やダイビングスポットとしても有名なセパダン島があり、世界中から多くの観光客がやって来ます。
 
気候は一年を通じて暑いです。雨季と乾季があり、若干の気温差があるのですが、おおむね「毎日が日本の夏」と思っていただければ良いと思います。一日の中で、最高気温が32度前後、最低気温が24度前後となります。
 
ボルネオ島は文化的な多様性も持っています。例えば、サバ州の全人口は約340万人ですが、その中身を子細に見ると(公式に認定されているだけで)32の民族に分類されるそうです。大小のエスニックグループがそれぞれ固有の伝統文化を持って暮らしているわけです。
 
大きな民族は「カダサン・ドゥスン」、「バジャウ」と呼ばれる人々です。それぞれ伝統的に山間部と海辺で生計を立てて暮らしてきた人々です。とくに「バジャウ」族は「海のジプシー」とも呼ばれ、小さな船で大海原に漕ぎ出す航海技術に優れ、いまでも海上生活を続ける人たちがいるそうです。
 
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▲バジャウ族の水上集落1
 
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▲バジャウ族の水上集落2
 
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▲バジャウ族の暮らす海は、豊富な魚に恵まれています。
 
一方、意外に思われるでしょうが、いわゆるマレー系の人々はボルネオ島サバ州では少数派(全体の約12%)となっています。
 
宗教もイスラム教、キリスト教、仏教、儒教、ヒンズー教が混在しています。コタキナバルの市内を歩いてみると、イスラム教のモスクがあり、お祈りの時間を知らせる「アザーン」と呼ばれる独特の節回しの歌が聞こえてくる一方で、キリスト教の教会や仏教寺院があちらこちらにあることに気付きます。
 
ちなみに私が所属するサバ大学では英語で授業が行われています。マレー語が公用語として使われる一方、それぞれの民族の言語はもちろん、中国語(北京語や客家)、英語、タミル語もよく使われています。
 
ボルネオ島へは東京(成田)からの直行便で約6時間のフライトで到着します。
少し話が脇道にそれますが、コタキナバルは南シナ海に沈む夕日が美しいところです。いかがですか。夕日の美しい、多様性に満ちた島を訪れてみれば、人生観が変わるかもしれませんよ。
 
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▲コタキナバルの夕焼け。
 
★この情報は、経済学科の加藤巌先生から寄せられました。
 

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