卒業生の近況 |  2008/12/27


人文学部文学科の卒業生、山本和智さんの作曲したオーケストラ曲が、世界的な現代音楽作曲家・武満徹(1930~1966)さんの名を冠した「武満徹作曲賞」の最終選考対象曲に選ばれました。同賞は武満氏の遺志を引き継ぎ、「21世紀の新しい風を感じる創造的な音楽が生み出されること」を期待して1997年に設立されたものです。

2009年度の審査員はドイツの作曲家でハノーファー音楽大学、シュトゥットガルト音楽大学でも教鞭をとったヘルムート・ラッセンマン氏がつとめています。

くわしくはこちら⇒http://www.operacity.jp/concert/topics/081205.php
 
山本さんの作品タイトルは、「ZAI For Orchestra」。山本さんによると『ザイ』とはアイヌ語で『(鳥などの)群れ』を意味するものだそうです。そしてこの作品は「伊藤若冲論」として書かれた楽曲だとのことです。伊藤若冲は江戸中期の奇想の画家として知られていますが、そのなかの「群鶏図」をモチーフにしたものかと思われます。

山本さんの作品は来年5月31日(土)に「東京オペラシティ」の「コンサートホール」で開かれる本選選考会で演奏されます。これまでルーマニア、カナダの作曲コンクール一席になって来た山本さんの国内での受賞が見られることを期待しています。


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▲山本和智さん(本学梅根記念図書館、「音楽」関連書の棚の前で)。


*参考:武満徹(1930~96)
瀧口修造の影響下から出発、65年に「テクスチュアズ」で国際現代作曲家会議最優秀賞を受賞。以後、「ノヴェンヴァー・ステップス」(67年)、「カトレーン」(75年)などのほか、小林正樹監督「切腹」(62年)、勅使河原宏監督「砂の女」(64年)など映画音楽の作曲も手がけ、小林監督の「怪談」(65年)に提供した音楽は現代音楽の巨匠ヤニス・クセナキスに絶賛された。大江健三郎、谷川俊太郎など、他ジャンルの表現者たちとの交流も多かった。85年にはフランス芸術文化勲章受賞。


★この情報は、総合文化学科の小関和弘先生から寄せられました。

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