教職員から |  2008/07/18


昨日、このブログで紹介した『図書館雑誌』。実はその今年度の編集委員を、本学図書館職員のNさんが務めているのだそうです。


そのNさんが書いた6月号の編集後記がとてもステキだ、というウワサを聞いたので、さっそく読んでみました。ウワサに違わず、図書館員の心意気がじんわりと伝わってくる内容でした。せっかくなので、下記で紹介したいと思います。

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「編集手帳」
  
図書館に携わる者として、「本が好きだ」という方は多いでしょう。私はそれと共に、図書館の醸し出す「空気」そのものが好きなのです。おのおのが独自の世界を擁する「本」たち。それらを束ね静謐な空間を保持する「図書館」という場所は、昔から私にとってゆりかごであり、遊び場であり、学びの場だったのです。
 
伝え聞いた話で恐縮ですが、以前、私の職場である大学のカウンセラーと大学職員との意見交換の場が設けられたそうです。そこでのカウンセラーのひとこと。
 
「図書館という場は、学生にとって『人が大勢いるわけでもなく、でも無人でなく』『基本的に静かで、でも無人でない』場所として、ある種居心地のいい『居場所』となっているようです」
 
近づき過ぎず、かといって遠巻きにならず、という居心地のいい場所を、図らずも図書館は提供していたようなのです。これには図書館員一同「うーん」と唸っておりました(いろんな意味で)。利用者を包み込む「空気」感は、ヤマアラシのジレンマに悩む現代人の「隠れ家的存在」となるでしょうか。

(中略)

図書館に勤めるようになって思うのは、図書館の「場」とは、図書館資料や建物と共に、そこにいる図書館員たちが作り出す、というより醸し出されていくものだ、ということです。
 
「いかに(潜在的な利用者に)図書館に来てもらえるか」という命題に頭を悩ませながらも、「居心地がいい図書館」という言葉に気を良くして、日々精進、奮闘の繰り返しなのです。
 
                           (『図書館雑誌』 日本図書館協会発行 2008.6)
 
 library_entrance.JPG
▲和光大学附属梅根記念図書館のエントランス

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