|
和光大学では、これまでアジアでのフィールドワークを積極的におこなってきました。東は韓国、中国、西はトルコにいたるまで、さまざまな街や遺跡を歩き、ものを食べ、人と語りあってきました。なかでも、つきあいのふるい地域が中央アジア、とくにガンダーラやその周辺です。永く関係の深かったアフガニスタンとも、ようやく再会がかないそうですし、この10年間も、インド・パキスタンを精力的に調査してきました。
パキスタンとアフガニスタンにまたがるガンダーラ地方は、はるか古代から西と東を結ぶ重要な通路でした。いまから3500年ほど前には、現在のインドの人々が西からこの地にやってきました。2300年前には、ギリシアのアレクサンドロス大王がインドの地を求めて、ユーラシアを越えてこの地に足を踏み入れています。中国の玄奘三蔵が本当の仏教を学ぶため、ガンダーラにやってくるのは1300年前のことです。
こうした場所のあちこちに出かけると、そんな広大な歴史が目前の風景の中から浮かびあがってきます。百聞は一見にしかず。数千年にわたって名も知らぬ多くの人々が見たであろう風景を自分の目で確かめること。それはどんな書物よりも雄弁で無数のことを教えてくれます。みなさんにもこの風景を見せてあげたい、大地のにおいをかがせてあげたいと思います。まずはその一端をご覧ください。
|